子供が5歳になったころ、保育園内でも小学校入学に向けて習い事をさせるが流行りだしました。
当時子供が通っていた保育園は、泥んこ保育で有名でとにかく一日中外で遊んでばかりでした。
しかも冬でも半袖、短パン、裸足で外を駆け回るのです。
先生方も同様の格好で泥だらけになって遊んでいました。
そんなところだから入園して初めのうちは病気をたくさんもらってきますが、しばらくすると一切病気をしなくなります。
その方針に親である私たちは賛成でしたが、困ることもありました。
それは、礼儀を知らないということです。
野蛮に育った子供たちは先生もちゃんや君で呼びます。
また、おはよう、ありがとうございましたなどの挨拶もほとんどしません。
夫婦で相談し、小学校に入るまでにはきちんと挨拶をし、女の子らしく育ってほしいとの願いからピアノを習わせることにしました。
どこで習わせるか迷った末、この地域では若干授業料が高めですが、コンクールなどで入賞されている実績のある先生の所に決めました。
ピアノの先生は優しく、娘もすぐにピアノが好きになりました。
しかし、練習は親から言われない限りしません。
2年に1回、同じピアノ教室で習っている子供たちによるコンクールが開催されます。
娘が弾くことになった曲は今のレベルからすると少し難しい曲でした。
娘はコンクールに出ることが決まってから毎日練習するようになりました。
先生にも褒められるほど上達していきました。
いよいよコンクール本番の日、ドレスを着た娘が観客に向かってちゃんと礼をして入ってきました。
そしてピアノを弾き始めたのです。親バカかもしれませんが感動しました。
習わせて良かったと思いました。
しかし、コンクールが終わるとまた練習しなくなりました。
所詮蛙の子は蛙です。
現在、4年生になった娘ですが、ピアノの先生は優しいとのことで習い続けています。
そのお蔭かは分かりませんが、学校の合唱の発表会でピアノを弾くことがあったり、音楽の授業はとても好きだということです。
7000円
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